NECネッツエスアイ、「WeChat Wi-Fiサービス」の日本国内初のサービス提供開始に向けた実証実験を実施
~主に中国人観光客の集客拡大に効果~
2017年7月18日
NECネッツエスアイ株式会社
NECネッツエスアイ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役執行役員社長:牛島祐之、東証 1973、NESIC)は、中国で広く利用されているスマートフォン向けSNSアプリケーション「WeChat(ウィーチャット)」と連携した日本国内におけるWi-Fiインターネット接続サービスおよびWeb広告サービス提供の実証実験を、2017年7月20日(木)~9月14日(木)の期間、東京タワーツーリストインフォメーションセンター(東京タワー フットタウン3階)および銀座エリアで実施します。本サービスの提供は日本初(注1)となります。
WeChatは、中国大手IT企業であるTencent Holdings Ltd.(以下、Tencent社)(注2)が2011年から提供を開始したスマートフォン向けSNSアプリケーションで、全世界で約11億人以上が利用するなど、世界最大規模の人気アプリとなっています。特に、中国ではスマートフォンユーザの約9割以上が利用し、日常的なメッセージのやり取りはWeChat上で行われ、WeChat Payと呼ばれるモバイル決済サービスの利用も世界各国で開始されるなど、中国人にとっては欠かせないサービスとなっております。
WeChat Wi-Fiサービスは既に2014年から中国で開始されており、かつ、2016年からは韓国でも開始され、高い広告効果をあげており、日本国内においても中国人観光客向けの有効なO2O(注3)サービスのプラットフォームとして、Web広告サービスなどの基盤への活用が期待されています。
NECネッツエスアイは、Tencent社および韓国におけるWeChat Wi-Fiオペレーターである12cm(ワンツーシーエム)社(注4)と連携し、ユーザがWeChatアプリからQRコードを読み込むだけで無料Wi-Fiが利用できるようになるWeChat Wi-Fi機能を利用した日本国内におけるWi-Fiインターネット接続サービスおよびWeb広告サービスを10月より開始いたします。この度の実証実験は、本サービスの提供開始に先立ち、Wi-Fiインターネット接続サービスの利用およびWeb広告サービスの効果測定を行うものです。
NECネッツエスアイは、本実証実験を通じて得られた成果をもとに、Wi-Fiインターネット接続や広告/クーポン配信サービスのみならず、訪日外国人を重点顧客領域としているリテール/サービス企業に対し、マーケティングデータの提供や効果的なWeb広告サービスの提供およびWeChat上で動作するミニプログラム(注5)等と連携した各種IoTサービスの提供などサービスメニューの拡大を図り、今後3年間で本サービスの関連売上として累計50億円 をめざします。
同サービスの提供の背景および実証実験の概要は以下のとおりです。
1.WeChat Wi-Fiインターネット接続サービス展開の背景
近年、訪日外国人の増加に伴い、特に中国人観光客が日本における訪日外国人全体の消費額の約40%を占めるなど、リテール/サービス企業にとって中国人観光客は重要な存在となっています。
一方で、日本では無料のインターネット接続環境(Wi-Fi)エリアが少なく、無料Wi-Fiを利用する場合には、メールアドレス登録や利用規約承諾、個別にアプリケーションのダウンロードが必要になるなど、日本のWi-Fi利用の不便さが中国人観光客にとって大きな不満の一つとなっていました。
WeChatは多くの中国人スマートフォンユーザが利用しており、かつ、アプリケーション上で簡単にWi-Fi環境への接続が可能であるため、日本国内でのWeChat Wi-Fiの利用が期待されています。
2.実証実験実施概要
◆日 時 :2017 年7月20日(木)~9月14日(木)
◆場 所 :ラオックス銀座本店、ロッテ免税店東京銀座店、
東京タワーツーリストインフォメーションセンター(東京タワー フットタウン3階)
◆想定利用者:主に、WeChatを利用しており、訪日時にWi-Fiインターネットサービスを
利用したい中国人観光客。
◆サービス :無料のWi-Fiインターネット接続、広告/クーポン配信サービス
◆広告主 :ラオックス株式会社、株式会社ロッテ免税店JAPAN
◆連携事業者:Tencent社・・・WeChatサービスの提供・運営
12cm社・・・本サービスプラットフォームの共同開発
株式会社ファイバーゲート・・・Wi-Fi事業者
<サービスイメージ図(実証実験時)>
来日時のWi-Fiインターネット接続サービス、広告/クーポン配信を実施。